人間の本質とは何でしょう。
それを考える前に、あらためて認識しておくことをまずお話します。
われわれ人間はいつか必ず死ぬということ。
だれにでも必ず訪れるその時が来ると、肉体は消えます
しかし、「意識は残る」と言われています。
つまり、肉体と意識はもともと別々に存在している、ということなのかもしれません。
人の意識を精神エネルギーと考えてみます。そうするとエネルギー不滅の法則により、その形は変わっても絶対量は変わりません。
そのことを示す一例が「臨死体験」です。
臨死体験とは、死にかけた状態から生還した人が語る体験のことです。
不思議なことに、古代地中海地方や中国、日本など、似たような記録が古くあります。現在も世界中で報告され、学問としての研究も進んでいます。
驚くことに臨死体験で共通することが多くあります。
それは、宗教や文化を超えています。
たとえば、
「暗くて長いトンネルを通った」とか、
「トンネルの先にすごい光が見えた」、
「この世のものとは思えない美しい花畑が広がっていた」、
「川の向こうに亡くなった肉親や友人がいて、『渡ってはいけない、戻りなさい』と言われた」などの体験です。
また、自分の姿を上から見ているという体験も多く報告されています。
後で家族に確認すると、実際にその通りの光景があったと言われることが多いようです。このため、臨死体験をした人たちは、死後も意識が続くという確信を持つようになります。
また、「全知体験」というものもあります。
例えば、前世で自分の妻が兄弟だったとか、初めて訪れた場所が懐かしいと感じたりする体験のことをいいます。
心理学者のCGユングはこれを「集合的無意識」「普遍的意識」と呼びました。
ユングは、人間の意識を顕在意識、無意識、集合的無意識の三つに分け、深い意識を地下水に例えました。地下の深い地層を流れる水が川につながり、やがて地上を流れるように、人間の意識も地球を巡る地下水のように共通していると考えました。
子どもが前世を覚えているという事例も世界中に驚くほど多くあります。
具体的には、
2歳頃までの子どもが突然昔の話を始める。
一度も行ったことのない場所の様子を話をする。
異国の言葉を話したりすることなどが報告されています。
こうしたことを考えると、肉体は消えても意識は死なないという仮説が成り立つのではないでしょうか。
人間は「死んだら終わり」ではなく、肉体を離れた意識はどこかに存在し、また新たな肉体に転生するのではないか。
まさに「輪廻転生」はあるのだと思います。
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